当時のアメリカの対応はどうだったか。
北朝鮮相手に戦う意思は毛頭なかった。
2月25日訪問先韓国ソウルでのパウェル国務長官(当時)の発言では「北朝鮮へ03年度10万トンの農産物を提供」とある。
03年2月25日といえば「シルクワームの日」じゃないか。
タイミングがよすぎるだろう?
これがアメリカの気持ちだ。
それからもう3年も過ぎた。
相変わらず「北の核問題」で問題は一向に進展がない。
そりゃそうだ。
アメリカにして見れば、
「北の核」なんて脅威でもなんでもない上に、
核問題が解決したら困るのだ。
アメリカは、現在ミサイル防衛システム(MD)を日本配備する準備をしている。
これは北朝鮮の脅威に対しての防衛目的である。
所がこのシステム自体、
米国での配備も2004年から2年間かけてとなっている。
つまりMDの日本への配備なんてまだ不可能なんだ。
もしそれまでに北朝鮮の脅威がなくなったらどうするんだ?
みすみす「ビジネスチャンス」を失うだけではないか!
だからアメリカはわざわざ6ヶ国会議なんていう猿芝居で解決するわけのない話し合いを推奨している。
はっきり言って、
国交問題というのは「自分さえ良ければそれでよい」といった連中の話し合いである。
国同士の話し合いで、
人道的とか正義とかそんなものは全く関係ない。
もし人道的や正義を優先する国交があったのなら、
金輪際戦争なんて起こるはずがないだろ?
しかし実際に戦争は「ビジネス」だ。
世界はとっくにみんな「金さえもうかりゃ人を殺しても良い。」
という次元で動いてるんだよ。
「人道的に良くないことだから人を殺してはいけない。」
なんてレベルで考えてるようじゃ、
国交はできないの。
なぜ人を殺してはいけないかは、
他国では別の理由できちんと説明できるのよ。
別の理由というものを、今日は教えてあげない。
めんどくさいから。