まあ当然といえば当然の気もするが、ちゃんとメダカにも人間が見る=エサをくれる。という学習能力があるのだ。これを俗に「人間になつく」というが、実際はなれただけでなついているわけではないのだろう。
それでもなお、人間に向ってエサをねだっているように見えるところがけっこうかわいいのだ。また、メダカといえどもちゃんと個性があって、すぐに人になれてしまって「エサクくれー」とばかりに、人の行く方行く方へ付いてきて、催促してる奴もいれば、人間が近づくと逃げてしまう奴もいる。
もちろん現在立早家にいるメダカは、もう全員(魚)慣れてしまって人間に見られてると分ると、向こうから近づいてくるんだけどね。それから、メダカの顔にもちゃんと個性があって、目が大きい奴とかちょっと小さい奴。目の付いてる位置がずれてる奴とか、口の大きい奴。中にはほくろのある奴なんかもいる。
うちの奥さんは、メダカの顔をけっこう覚えてしまっているらしい。こいつはすぐ逃げちゃう奴とか、こいつは図々しいんだよ。とか指差しながら説明してくれるけど、私はすぐにどれがどれだかわからなくなってしまう。
それでも私もメダカの行動が少しは気になって、どのくらい離れて見ていても、奴らは人間に見られていることを意識するんだろうか?なんてことを試しちゃったりするんだ。実験の結果はけっこう凄い。まあ2mはなれて見てもすぐに奴らは気づくね。
それこそほんのちょっと見ただけで、集まってくる。しかも「メダカのエサ」のボトルなんか持ってた日にゃあ、凄いよ。右に左に右往左往(←どうでもいいけど字面がしつこいね)しながら、「エサエサエサエサ!」ってなもんである。
これがけっこう面白い。しかし悲しきかな。メダカは寿命が短い。プカーッってなってしまったメダカは、哀れ「デメちゃん」の水槽へ放り込まれて、一瞬で彼の胃袋の中だ。そう。うちの奥さんは「デメちゃん」もかわいがっているのである。食物連鎖を超えることはできないのだ。