この記事のカテゴリ:C誌のコラム(過去記事)

愛のバナナ作戦(「月刊Cマガジン」2003年01月号に掲載

 ちょっと聞いて~うちの課長ってさ

と電車の中でOL二人組の会話が、私の耳に飛び込んでくる。

A嬢「うちの課長の○○さんね。お昼ご飯いつも同じ物しか食べないのよ。」

B嬢「えっなになに。毎日同じ物食べてるの?」

A嬢「そうなのよ。毎日同じもの、それもバナナよバナナ!」

B嬢「うそ。ヤダーなんでバナナ?」

A嬢「それも毎日よ。」

B嬢「ぜっ~たいおかしいよそれ。頭おかしんじゃないの。変態だよ変態。」

A嬢「でしょ~。変態よねアハハハハ…」

課長さ~んこんな事言われてますよ!! 賢明な読者諸兄はすでにお分かりであろう。
変態呼ばわりされている課長さんは、明らかに胃潰瘍を患っていて、それでも会社は休めず、しかも食べることが満足にできない。
腹が減っては戦はできぬ。で、毎日バナナの昼食で頑張っているのである。

こんな事は直接本人に聞かなくても、一目瞭然(いや一聞瞭然)ではないか!!

なぜ己の見識にない行動を取る人間を全て“異常者”か“変態”と決めてかかるのだろうか。近頃の若いモンとは言わないが、日本人全体がそのような傾向にあることは確かだ。

若いOLですらそうなのだから、ましてやオッサンやオバハンの行動様式ときたら、まったくまともに相手をしようとしたら、こちらが精神に異常をきたしてしまうのでは?と思えてしまえるほどだ。

-どうでもいいが近頃は“精神に異常が”とは言わない。統合失調症と言うのだそうだ。単なる物事の言い換えに過ぎないような気もするが…

さて、21世紀も三年目に入ったのだ。そろそろ「己の尺度でしか物事を判断しない、典型的日本人」を卒業してはどうだろうか。その基本は愛だ。己を愛するように他人を(その意見を)愛情溢れる目で受け入れてみよう。

今まで変な行動を取る人間としか見えなかった人物が、実は意外にも物事の本質を見極めていて、理にかなった行動を取ってるのかもしれない。という発見がきっとある。
自分と違う意見をもつ者を全て認めないのではなく、自分と他人の意見は当然違う物と考えることができれば、世の中の紛争などは、たちどころに殆どが片付いてしまいそうだ。これこそが新年に向けて私が考える“愛のバナナ作戦”である。

先ず自分と全く違う発想・意見を持つ人間を変人と考えずに
「あの人はどのようなプロセスで、その意見にたどり着いたのか」を考える。専門知識などにおいての意見が食い違った場合には、これが案外利くのだ。
たまには相手が全く勘違いしているだけ、ということもあるが、多くの場合あなたの見識を確実に広げてくれる。

ひとついえることは、「知識の狭い人間ほど我見に固執する。」ということ
立早のかつての部下にもたくさんいたなあ。そういうの…
学校でたての若手デザイナー程、自分だけの狭い考えにこだわって人の意見を聞かない。一般にいう「若者の柔らかな頭脳」というのは大嘘なのである。

まだ若くて知識が少ないほうが、自分の知ってる範囲のことしか認めない傾向にある。他人の意見に全面否定で異論を唱えるのは、実は若い人間の方が多い。

ある程度見識が広い人間のほうが、同じ反論するにも全面否定はしない。
「そういう意見もあだろうが、私はこう思う」となる。

例えば立早の会社で立早が長年仕事をしてきて、“こうやるのが一番いい”と編出したノウハウを、簡単に否定する若いデザイナーがいる。「それは正しいやり方ではありません。私は学校ではこう習いました!」と。

ところがこちらは長年の経験でそれがいいって知ってるんだから、第一私の会社なのだから、どうやろうと私の勝手なのである。
「うまく行ってるのに一体何の問題があるのか?」
というと、「学校のやり方とは違うから。」

だからその“学校ノウハウ”より、こちらの方が良いやりかただ。
って言ってるんだけど?

こんなことは日常茶飯にあった。だから立早は一般常識もあまり信じないと同時に、
けっこう“変な事をいう人”の意見も、検討することが多い。それでもやはり“若すぎる人間は“懐が狭い”し、オジン・オバンの“常識のなさ・自己中”は確かだ。

記事ID:13  1641PV  2003-01-01

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