この記事のカテゴリ:立早的エセ科学

ホーキング博士のミス?

 24日に以下のようなことを書いた。 >

一説によると、ビッグバンによって膨張していた宇宙がついに縮小に向ったというのがある。だとすると、エントロピーは当然減少に向う。だって時間はビッッグバンによって出来たのだから、膨張が縮小に向えば時間は逆行してしまう。時間が逆行するということは、エントロピーはどんどん減少するわけだ。

─しかしそれは、私がホーキング博士の理論をよく考えもせずに、「その通りだ」
と思ってしまったことが原因であり、実はホーキング博士は基本的な間違いを犯して
ことに気づいてしまったのだ。

確かにビッグバンによって、それまで渾然一体となっていた未知なるものが、時間と空間と物質になった。しかしそれは最初の7秒間でおこなわれた

─私の聞いた事のある理論ではそうだ。というだけでそれが事実であるかどうかなど誰もわからないが─ことだ。(天地創造が7日でおこなわれた事との不思議な一致があるが、ここではとりあえず置いておく)

つまり、複数の理論宇宙物理学の博士が発表しているところでは、ビッグバンが始まって最初の段階で、空間と物質が分かれた。そして「時間」も独立して「時間」となった。

と言っているではないか。

とすると、ビッグバン後の宇宙の膨張がイコール時間進行ではないことになる。

つまり、膨張とは単なる物質の移動方向でしかない。物質の移動方向が、時間の進行を司っているとは考えられないのだ。

宇宙が膨張から収縮に転じても、それは物質移動の方向が変わっただけで、そのことによりエントロピーの減少が観測されたとしても、時間進行の逆転は起こらないということになる。

だから宇宙の膨張が収縮に転じ、ビッグ・クランチとなる最後の7秒間しか時間逆転は 起こらないのだ。

それで解ったのだ。なぜ一部でエントロピーの減少と思われる事態が起きているのに、時間は逆転していないのか。(正しくは時間が逆転していないかのように見える。と言うべき。もしホーキング博士の理論が正しければ、時間逆転は思考の逆転だから、絶対に誰も時間の逆転は観測できない)

そうなのだ。宇宙膨張が収縮に向うとき、エントロピーの減少は起こっても時間逆転は約150億年後に7秒間起こるだけなのだ。

もうひとつ大事なことを忘れていた。

逆転系内では逆転は2回起こらないということ。
簡単なことだ。逆の逆は真になってしまい、逆転系ではないからだ。
これは単なる言葉遊びではない。

平面鏡では左右が逆転するが、1次曲面の凹面鏡では天地が逆転するが左右は逆転しないことで確認できる。つまり逆転は一度しか起こらない。
逆の逆は正だからだ。

そこから考えても、エントロピー減少と時間逆転が同時に起こるはずがないと
思うのだが…

記事ID:43  488PV  2005-06-28

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