しかし現実にそれは起こった。
その日、サンタクロースの
“正しい”電話番号メモを残して彼女は退社した。
私は当然毎日の様に残業していたので、
クリスマスの夜かなり遅くなってから
「もしもし、サンタクロースさんですか?」と電話を。
当然「違います。」と言われる。
おかしいな~もう一度。
プルルル。プルルル「もしもし、サンタクロースさんですか?」
「違います。」
おかしいな~もう一度。
プルルル。プルルル「もしもし、サンタクロースさんですか?」
「違います。って言ってるでしょ!あんた一体何なんだ!!」
私は思いっきり頭のおかしな人を演じることとなってしまった。
その後絶対に
「昨日さ。なんか頭の変な奴から電話かかってきて、
『もしもしサンタクロースさんですか?』って
何度も聞くんだぜ。
クリスマスに誰も一緒にいる相手がいなくて頭おかしくなっちゃったんだぜきっと。」
なんて話題になったであろうことは間違いないのだ!
勘弁してくれよー!
ところが私も結構おっちょこちょいであるらしく、
次の日時刻を合わせようと117へ電話をした。
少なくとも本人は117へかけたつもりである。
プルルル。プルルル「ハイ番号案内です。」
ええっ?何で番号案内が出るの?
って私が番号間違えたんじゃん。
「すっすみません。間違えました。」
もちろん番号案内のおねいさんに大爆笑されたのである。
「時刻の電話番号は知ってますよね?」
「はい知ってます。117です。
お騒がせしました。ついでにあなたの番号は104ですよね。」
「もちろんそうですよ。だってあなた今掛けてるでしょ。」
そこから恋でも始まれば「電車男」ならぬ
「電話男」だろうけど、
現実には笑われてオシマイ。
いや。もっと変な間違い電話を掛けたことがあった。
当時はダイヤル99(キューツー)で
「PC部品価格情報」というのがあった。
例によって私は徹夜仕事で、一段落付いたので
「価格情報」を聞こうと思い、夜中に99に電話した。
「ハイ。ちあきよ~ん。」妙に色っぽい女性の声だ。
ええっ?やけにサービスのいい「価格情報」だな。
普通はテープか何かに録音された音声なのに、生身の人間それも女性じゃないか。夜中にご苦労だな。と思っていると
「ねえ。ボウヤは何がしたいの?」
いやー。私ボウヤじゃないし。でも一応「何がしたいの?」と聞かれてるし、
「あのー。パソコンの~」
「そうなのパソコンで遊ぶのがすきなんだ。」
いやパソコンは仕事なんだけどな。
「じゃあパソコンでHな画像とか見てコウフンしちゃうんだ~。」
「いえ別にHな画像とかは見ませんけど。ここ会社ですから。」
「あら。会社でこんなオイタしちゃうんだ、いけないゾ。」
もうお分かりだろう。まちがえてテレフォンHなところへ掛けていたのだ。
私やはり変態なのかもしれない。