地球を救うのは愛よりテクノロジーか?(「月刊Cマガジン」2003年02月号に掲載
 たまにはまじめに考えることもある
このコーナーも’02年中は“抱腹絶倒”シリーズで進めてきたが、本年は少しまじめなことも考える様になった。
前回「愛のバナナ作戦」に引き続き今回もまじめなことを書いてみよう(ただのネタ切れだと思っても口に出してはいけないので宜しく)さあ、愛とくれば有名な言葉“愛は地球を救う”である。
本当にそうなのか?愛国心や人類愛・家族愛などで地球は救えるのか、そんなことはないだろう。例えば地球温暖化だ。どこかに産業も無く貧しい国があったとする。
「子供たちが飢えています。大人たちも仕事がありません」とテレビで報道すれば、たちまち寄付金が集まり、食料も集まり、そこへ送られる。
これが一種の“人類愛”だ。
それによってその貧しい国は救われるか?救われないのである。
産業の無い、つまり手に職の無い人間に金を与えれば、食べて終わってしまうのである。その後また飢えるだけだ。
人を救うのなら、金を与えるのではなく能力を与えなければいけないのだ。
ではその観点から、その国へ技術を供与し産業を発展させたら、とりあえずその国は助かるだろう。が、その国が十分生活できるほどに発展すれば、ツバルが困るのである。ご存知の通り、太平洋の小国ツバルは地球温暖化の影響で、もう沈みかかっているのだ。
これ以上産業の発展する国が現れたら、温室効果ガスの増大で本当に海の底に沈んでしまう。
【筆者注】この時代にはまだ温室効果ガスの悪影響は広く一般に信じられていましたが、現在は「地球温暖化詐欺」であると証明されつつあります。まだ地球温暖化を信じている方はご自分でお調べください。
もし調べもせずに、「こんなウソを書きやがって」と思われる方はこのブログは読まないでください。
これが人類愛の因果関係なのだ。
人類愛で地球環境が良くなる事はない。
これをエントロピーの増大という。人類の営みでエントロピーを増大させない行為というのはただの一つも無い。
人類愛で隣人を助ければ、地球は助からないのだ。これはどう考えても“愛は地球を助けない”と言うしかないだろう。
しかし、ひたすら増大しつづけるエントロピーも、減らすことはまったく出来なくとも、増大しないようにすることは可能なのである。
これがテクノロジーの力だ。
一つの例が燃料電池である。バイオマスによりサトウキビ・トウモロコシ・生ゴミなどからアルコールを造り、燃料電池の水素元とする。
電力と熱エネルギーが採取できて排出する物は水だけだ。
この水も化学的に合成した水なので極めて純度が高いはずであり、水資源の汚染が心配される現在では(採算ベースに乗れば)資源となる。
しかも近い将来の国際紛争は、“水をめぐるもの”に必ずなるはずだから、これには将来的に期待できる。
但し現状では、特に日本などでは採算面から実用的ではない。
バイオマスの発酵済みのカス(廃棄物)も、肥料としてつかえる。食糧の問題は近い将来必ずまずいことになってくる。
これからの花形産業は農業で決まり。
─もう15年くらい前から「農業が花形」って立早は言っているが。
記事ID:11 1630PV 2003-02-01
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