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発泡酒増税で税収大幅ダウン(2003年09月号で発表)

 どこの国も官僚機構というのは基本的な間違えを簡単に犯し、その間違えを決して認めないものであるが今回も然り。記憶に新しい発泡酒の増税である。税収減に対抗しようと増税すれば、売れ行きが悪くなり、余計減収になるという、小学生にでもわかるような簡単なミスを犯してしまった。5月からの増税による発泡酒買い控えが、前年同月比16%減にもなり、財務省試算による「増税720億円で酒税収入は対02年比526億円増。」が全く達成されそうにない。

そもそも景気が悪くなり税収が減っているものを、“使える権力の最大化”あるいは“既得権益の増大”の為に増税しようというのは、全くもってナンセンスな行動である。

あらゆる利権の温床ともなっている機構全体に目をつぶったまま、出て行くものを減らさずに、入ってくるほうだけ増やそうとするとは、経済の基本すら解っていないのではないか。今後も続々と増税案が続くのだが、この国はいったいどこへ向かおうとしているのだろうか。株価が上がった、それがどうしたのだ。あなたの周りに儲かって笑いが止まらない人が何人いるだろうか。

農水省輸入牛肉関税強化

牛肉よおまえもか!牛肉の輸入量が短期間に急増すれば、国内生産者を守る-93年のウルグアイ・ラウンド合意の際に、牛肉の輸入で日本に認められた仕組み-は確かに存在する。

しかし、今回は特殊事情ではないのか。そもそもBSE問題で激減していた輸入牛肉が消費回復過程で急増してるだけであり、別になにか特別に外国の牛肉販売業者が強烈な売込み攻勢をかけているわけではないのだ。

前年対比17%増を上回ると自動発動されるので、確かに条件は満たしているのだが、それでも一昨年の輸入量よりはまだはるかに少ないのだ。日本フードサービス協会は「今回の輸入増はBSEという特殊事情によるもの」だとして発動回避を農水省に要請。これに対し、農水省側は「(輸入が急増すれば自動発動する)ルールに従って実施する」との姿勢を崩さず、まさに杓子定規という言葉がピッタリの対応。

いくら法治国家だとはいえ、例外という概念はないのか?といえば、「一つ例外を認めれば、次々に例外を認めなければならず、制度そのものの存在価値が無くなる」と答えるに決まっている所がいやなのである。どれが例外にしても良くて、どれが例外と認めてはいけないぐらいの、判断力のある人材はいないのか。

飲料水税新設か?

ミネラルウォーターにも課税強化されるという未確認情報もある。現在大人気の、というより飲料用の水は買って飲むというのはすでに生活の一部となっているはずだ。このミネラルウォーターの湧水井戸に対し、汲み上げ従量制で課税しようという話らしい。

これも批判が上がれば当然のごとく「環境保護のため」とか、「過剰な汲み上げを防止するため」などというに決まっているのだろうが、要は取れそうなところから取れ!だろう。

一般的に普及した物なら課税強化されても、誰も不買運動などしないから取ったれ!が本音だろう。

私は先日見た「13days」という映画を思い出してしまった。どうしても戦争を起こしたくない大統領が、

「私の命令がない限り、絶対にソ連船を攻撃してはならない。」と命令すると

「イエッサー!」といいながらドーン!!

「今のはなんだ!!」

「はい攻撃ではありません。威嚇のための照明弾発射です。命令は遵守しております。」

「馬鹿者。相手は攻撃とおもうだろ!」

言っておくがこの映画はギャグではない。実話だ。

記事ID:24  596PV  2003-10-01

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