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この金急騰はどこまで続く?(2003年03月号で発表)

 本誌'02年12月号より金は今後も底固いと3号続けて報じてきたが、
今はそれどころではなく急騰している状況だ。

昨年12月20日に5年8カ月ぶりに1トロイオンス350ドルを超えたが、
その後も金は上昇を続けている。

あまりに早い上げピッチで目先調整の公算はあるにせよ、
イラク攻撃が始まるまでは基本的に上昇基調であるようだ。

ニューヨーク商品取引所の金塊先物相場は国連査察委員会が
バグダット市内において化学弾頭11個を発見したと発表した(1/17)ことを受けて
米・イラク戦争懸念※1
が一気に高まり急伸。
現物相場も同比6.75ドル高の357.60ドルを記録した。

※1.厳密に言うと本書では「戦争があるかないか」の次元で考えてはいない。
1月号既報の通り、アメリカの攻撃はすでに決定しているのである。

'02/12/8攻撃開始の情報は見事に外れたかのように見えるだろうが、攻撃そのものがなくなったのではない。
攻撃する気もなくアメリカの戦力25万を中東に配備するわけがないだろう。

それだけでいったいいくらの予算がかかると思うのか。
戦争をしなければ、すでに使ってしまった戦費をどこも負担してくれないのだから。

しかし気になるのは実際攻撃開始した後の金価格である。
戦時の金であり、暴落することはもちろんないだろうが、一時的調整はありそうである。

記事ID:17  742PV  2003-03-01

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