この記事のカテゴリ:C誌のコラム(過去記事)

誤解に基づく為替相場解説を訂正(2002年07月号で発表)

 ワールドカップ関連のニュースで、先月号では為替相場に関する記述をしないうちに、あれよあれよと円高が進行している。小誌2月号以来「円高は今後も無いので大いに円売りを」と進めていたが、ここで訂正しお詫び申し上げたい。

お気付きの方もおられるかも知れないが、ニュースの担当者は6月号より代わっている。そして、現担当者は円安論者ではない。というのが、大きな路線変更点である。もし、前任者の言葉を信じ今後も絶対に円高は無いと信じている方がおられたら、すぐに方針を転換されることをお進めしたい。

現在の円高は円が高いのではなく、ドルが安いのだ。すでにご存知の通り、アメリカは多額の経常赤字を海外からの資本流入で埋める、「ドル還流システム」を構築し繁栄を謳歌してるのだ。そしてこのドル還流システムこそが米国の最も脆弱にして不安要因の一つなのである。エンロンの事件を蒸し返すまでも無く、米国にドルが大量に還流するメカニズムとは、官民上げての連戦連勝ムードを盛り上げることの上に成り立っている。

そんないい加減なことをやるのか?と疑問に思われる方もあろうかと思われるが、官の部分が日本とはまったく違うロジックで行動する米国だからこそ、反映ムードの演出というのはまさに国策として行われている。どこかの国のように稼げる業界を目の敵に規制するやり方とは根本的に違うのだ。

ではなぜドル安が起こるのか。簡単である。米国に大量に還流する資金が、米国に還流しなくなったからである。日本の景気がどうこうとか、米国の生産性がどうこうとか目先のことばかり解説しているエコノミストには解らない事だ。

政府の介入があるから円高にはならない?何を言っているのだ。マネーの流れをコントロールできる政府など地球上の何処にも存在しない。

かつてジョージ・ソロスが自伝の中でいみじくも述べている「私が買おうとするだけで上がってしまう相場など、何処の誰が予想できるのだ」と。現在の延長線上で考えたり、グラフの分析で為替相場に参入するのはやめたほうがいい。ドルが紙くずになる日がこないことを祈りたい。(日米の為替/経済解説については、それだけで一冊の本になってしまう

記事ID:4  1756PV  2002-08-01

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