この記事のカテゴリ:立早的スピなのか?

小霊界通信1(「月刊Cマガジン」2002年08月号に掲載)

 猛暑である。

夏真っ盛り。暑くてたまらないのである。冬はたくさん着ればあったかい。
しかし、夏というのは薄着をしても、裸になっても、暑いものは暑いのである。
だから夏は嫌いだ。

信じられないだろうが、立早の所は立早を入れてもたった2人の会社なのに、サーバーも含めPCは10台くらいある。その暑さといったら!エアコンなんて全然効きません。

変態立早は、今日も海パンで仕事しちゃおうかな~。てなもんである。

こんな季節になると、きまってテレビでは心霊現象特集を組むね。私は幽霊という物を否定してはいないけれど、一般的に「幽霊見た!」の手の話は全く信じていない。なぜ幽霊を否定しないのかは、それだけで随分と説明を要するんで割愛するが、要は人間の思考は全てパルス波であって、神経もパルス。
つまり電磁波と同じものだし、脳は電磁波に非常によく反応する。だから見えてもおかしくはない。

テレビでよくやっている「これが心霊写真だスペシャル」みたいな番組を観ていても、出演者や番組に参加している一般視聴者が、「コワイコワイ」と言って見ているインチキ心霊写真が、ほとんど出鱈目である事を立早は知っている。

心霊写真などというものはその99.8%位は何かの乱反射である。
巷間よく言うここには誰もいなかったという一般視聴者の発言など、全く持って取るに足らない勘違いである。一般人の言う「乱反射など起こる状況ではない」なんて物ほど当てにならないものは無い。

カメラ内部に入る光は、それこそファインダーからだって入るのだ。つまり、レンズ前には確かに何も無くても、後ろにあるものが写る事が良くあるのだ。

私自身も「カメラマン」であると同時に、知人のカメラマンにも何度も確かめた。「心霊写真」撮った事ありますか?と。
決まって答えは「NO」である。

それから、手足が消えて写る写真も説明できる。(ここでは割愛)だから心霊写真などてんで信じない。

一般人よりよほど沢山写真をとっているカメラマンが、絶対に心霊写真をとらないのはなぜだ?写真が上手いからではないか!つまり裏を返せば心霊写真なんて、写真が下手な人間の取るものなのだ。

同様にラップ現象などというものも、全く信じていない。あんなものは家の中にいれば、色々な音がしてあたりまえであり、「誰もいないのに音がした」なんてのは飛んだお笑い草なのだ。建築材の軋み音だけではない。

小さな家電などの音源が、コーナーになった壁等のリフレクター効果で、思いもよらないほど大きな音と振動を起こすことだってあるし、場合によっては遠くの道路の騒音が、茶碗ぐらい動かすことだってある。

立早も一度、空間から「苦しそうな誰かの唸り声」が聞こえるという経験をした事がある。普通の人間なら「コワイ」といって近づかないだろうが、そこでガゼン興味を持つのが立早なのである。

確かに音は何もない空間から聞こえてくる。しかし音がするという事は音源が必ずあるはずだ。

で、部屋中をくまなく調べた。原因があった。
蛍光灯器具のトランスだった。部屋中央天井で微かに唸るトランスの音が、各方向のコーナーで二回反射して、部屋中央の空間にそれぞれ別方向から集まっていたのだ。文章で読むと難しく感じるだろうけど、実に簡単な事。まあ理系に詳しい人が身近にいたら聞いてみて欲しい。図示できるけどメンドーなんだも~ん。

まあそれが原因で何もない空間から「人の声」がしたわけだ。ホラネッ。幽霊なんて科学で説明できてしまうのだ。だから幽霊なんて、てんで信じやしない。

それから、町の特定の場所でなぜか人の声が聞こえる。なんてのもある。あれなどは原因は「歯」だ。上の奥歯に銀をかぶせていて、下の奥歯はアマルガムなんて状況が一番ヤバイ。それってダイオードと同じ構造だから。

50行位前に書いた事。人間の脳は電波を受信しやすい。そこにダイオードがあったらどうなるか?「人の声が聞こえる」。ラジオやテレビのものが。
まあ学校の技術の授業で「ゲルマラジオ」を作った事がある人は簡単に想像がつくのではないだろうか?

ところが、その立早にも説明できない事態があの夏起こったんだ…
それはもう10年前のことである。

当時バブルが崩壊しつつあるとは言っても、デザイン業界はまだまだ「儲かっている所、は儲かっている」という状況で、かく言う私も、中央区のかなりバブリーなオフィスで、毎日のように徹夜の連続で仕事をしていた。

そんなある日曜の深夜、それもあまりにタイミングの良い2:00時である。たった一人で仕事に没頭している私の耳に入ってきたあの音は…打ち合わせ用カウンターに置いてある、椅子の背もたれに人が寄りかかり、体重をかけた時の「ギギーッ」と言う音だ。それも一度や二度ではない。何時間もず~とだ。

好奇心と探究心の固まりのような私は、もちろん部屋中くまなく調べた。どこかに音が反響していないか。蛍光灯器具のトランスは共振していないか。とにかく徹底して調べたのだ。だが原因がわからない。しかも調べているときにはその音はしない。あきらめて、また仕事をすると「ギギーッ」!?!?

続きは来月号!

記事ID:5  567PV  2002-09-01

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