この記事のカテゴリ:立早的スピなのか?

本当にあったけど怖くない話

 もう随分前の8月15日の話。うちの奥さんと私がまだ結婚する前、お盆休みで都内に誰も居なくなるというんで、わざわざ会社の近所でデートしていた。

そのころの立早は、けっこう羽振りのいい「金満青年」だったのだが、今と変らずやはり車は持っていなかった。まあ、もってても乗る暇もなかったんだけどね。

だもんだから、デートは都内のほうが便利だし、今はどうだか知らないけれど、お盆の頃の都内は物凄く空気がきれいで空も澄み渡り、しかもオフィス街にまったく人が居ないという、“非日常的”雰囲気が好きで、ひたすら徒歩デートを楽しんでいた。

ああ。ついでにいっとっくけど、都内の空気は正月のほうがもっときれいだね。み~んな田舎に帰っちゃうからね。まあそんなことで、奥さんは地元が東京だし、私は住んでる如くいつでも会社に居たから、たまに休めるときのデートは、都内と決めてたんだ。

それで問題の8月15日。小石川植物園とか、茗荷谷の自然公園とか、とにかく空気がきれいで、木がたくさんある所をひたすら歩き回った。今この話題には関係なけれど、うちの奥さんも良く徒歩だけのデートで文句言わなかったよな。今時の若い子だったら、徒歩デート一発で終るだろうな。「貧乏くさいから嫌い」ってね。

立早は徹底して贅沢っぽいことが好きじゃないんだ。にしても「デートのときくらい見栄を張れよ。」ってカンジもあるんだろうけど、そんなことは一度もなかったな。今までけっこう付き合った女性は多いけど、贅沢に遊びまわった記憶はまったくないよ。

まあそれでもかなりもててたから、別に気にも留めてなかった。でも考えてみたら、みんなから貧乏なんだと思われてたんだろうなあ。実はかなりな年収だったんだけどねえ──今は昔。

築地に「S月庵」という蕎麦屋さんがある。徒歩デートの最後にそのS月庵に立ち寄ったんだ。立早はそこの「天鴨月見そば」というのが好きだった。鴨南蛮に天ぷらが入って月見にまでしちゃいました。というめちゃくちゃになんでも入ってる、その店では一番豪華な、しかも超大盛りなメニューなんだけど、まだ食欲旺盛だった二人はそれを注文した。

──今はかなり食が細くなってるなあ。別の欲?は超あるんだけどね。

えっ?なにを考えたの。お金だけど?

──そしたらなぜか水が三つでてきた。「ご注文は二つでよろしいですか?」と店員さんが怪訝な顔で聞く。「ええ二つですよ。」当然二人だから二つだよね。

「はあ。お連れ様はなにも要らないんですか…」と去っていく店員さん。

まあそのときは奥さんも私も「でました。お盆特有のジョーク!」なんていってたんだけど、なんか笑えない冗談だな。とも思っていた。

そんなことで、食べ終わってレジに向かった。そんなに広い店じゃないから、レジはかなり近い。で会計を済まそうとすると、レジのオバちゃんが「あらまあ。三人サンなのに二人だけで食べたの?かわいそうに。」

ええっ!最初から二人だったよ。

さっきの店員さんは水を三つ持ってくるし、このレジのオバちゃんといい、何でみんな「お客さんは三名様ですね。」って確信を持っていうの?それって私達と一緒に誰か座ってたってこと?

しかも「いいえ、さっきから二人でしたよ」といったら

「嘘でしょ。三人居ましたよお」ってはっきりいうんだよなあ。

でもって奥の調理場へ「一番テーブル、三名さん座ってたよねえ。」

すると奥からこの店の主人らしき声で「おお。三名さんだよ!」

「でも今こうして、ここに二人じゃないですか。」というと

「確かにそうですね。おかしいなもう一人どこ行っちゃったんだろう」って真顔でいうのよ。レジのオバちゃん。

だってさ、そんなに広くない店で、レジに見つからないで外に出られないよ。それに「かわいそうに」というのがちょっと気にかかった。

つまり、百歩譲って誰かが一緒だったとして、その誰かが“おとな”だったら「食べられないでかわいそう」とはいわないだろ?つまり一緒に居たのは“子供”だよね。私達は思わず店内を見回したよ。

もちろん店内のどこにも子供の客なんて居ない。まあそんなことなんだけど、そのあとしばらくして子供ができた。で私達はこう思ってるんだ。「きっと生まれてくる前のモコちゃん(娘のこと)が、一緒についてきてたんだね。」って。

ね。本当にあったけど怖くない話でしょ?立早は日常「この世に不思議なことなんてめったにない」「幽霊なんてほとんどは勘違いだ。」って言ってるけど、どうしても説明の付かない経験もなかには有るね。

記事ID:72  558PV  2005-08-11

同カテゴリの記事:

 ジム・キャリー(映画マスク)も言っている「願望は実現するんだ」...
 ビジョンが全て...
 量子力学と願望達成の不思議な関係...
 タッチ:願望をタッチしてしまった話...
 不思議体験:立早(父)...
 星に願いを掛けたらかなった。...
 星に願いを(断じて同名の韓ドラではない!)...
 不思議な数字体験「シンクロニティー」...
 小霊界通信2(「月刊Cマガジン」2002年09月号に掲載)...

コメント:

まだコメントはありません
コメントを投稿
NAME:
お名前
Title:
タイトル
Comment:
コメント
※管理者の承認後表示されます(一度書き込むと変更できませんのでご注意ください)
289ページの72を表示中
シリアの真実について【引用記事】+動画有り742
超汚染塵殲滅準備完了宣言来年(2016)本格活動開始【余命三年時事日記】1115
これは秀逸!!フランスの国営放送がチュソ・チョソの陰謀を語っているゾ(嘘です^^197
祝!余命三年時事日記復活!!─【so-net半日企業確定?圧力に屈服させられただ496
在ニチ超汚染塵駆逐まであと10日!!いまだに在ニチネットワークは永遠不滅などと言1275
めだかの学校5691
戦うADブラック:クライアントなるもの5557
在日+反日大連合の粛清来るか?「日本再生大作戦①」【引用記事】5439
金価格続報(2003年04月号で発表)5386
昨年最も嬉しかったこと4863
これはあっぱれ!テロ関連法案(国際テロリスト指名)で簡単に在ニチ姦酷塵を取り締ま4718
朝日新聞というのは、韓国の対日工作機関であり日本の「マスコミ(笑)」ではない!4262
リーサルウェポンN嬢再登場4092
宇宙空間での話はロマンチックじゃなかった3333
2015年7月8日在日天国と地獄の分岐点【引用記事】3115
立早的バラエティー
立早のひとりごと
立早的エセ科学
立早的エセ経済学
立早のマスゴミ見聞
立早的スピなのか?
戦うADシリーズ
George Whomの記事
C誌のコラム(過去記事)
余命3年時事日記(引用)

日替わり・いろんな夢占い
情報が見つかりません

立早的バラエティー(18)
立早のひとりごと(22)
立早的エセ科学(5)
立早的エセ経済学(8)
立早のマスゴミ見聞(5)
立早的スピなのか?(11)
戦うADシリーズ(5)
George Whomの記事(10)
C誌のコラム(過去記事)(26)
余命3年時事日記(引用)(179)
2015年の記事 2014年の記事 2013年の記事 2012年の記事
2011年の記事 2010年の記事 2009年の記事 2008年の記事
2007年の記事 2006年の記事 2005年の記事 2004年の記事
2003年の記事 2002年の記事